「最近、歩くスピードが遅くなった」「ペットボトルのフタが開けにくい」——そんな変化を感じていませんか。それはフレイル(虚弱)のサインかもしれません。
フレイル予防の鍵を握るのが、毎日の食事から摂るタンパク質です。しかも、朝食の定番であるパンの選び方を工夫するだけで、タンパク質の摂取量をぐっと増やせます。
この記事では、厚生労働省のデータや栄養学の知見をもとに、フレイル予防におすすめのタンパク質が豊富なパン5選と、効果を高める食べ方のコツをご紹介します。
※本記事は情報提供を目的としており、医療アドバイスではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
フレイルとは、加齢に伴い筋力や活力が低下した状態を指します。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、65歳以上のタンパク質推奨量を男性60g/日・女性50g/日と定めています。
しかし実際には、高齢者の多くがこの推奨量を満たしていません。とくに朝食は菓子パンやトーストだけで済ませがちで、タンパク質が不足しやすい時間帯です。
タンパク質は筋肉の材料となるアミノ酸を供給し、サルコペニア(加齢性筋肉減少症)の予防に不可欠な栄養素です。さらに、免疫機能や骨の健康維持にも深く関わっています。
全粒粉パンは、100gあたり約10gのタンパク質を含みます。精白小麦の食パン(約9g)と比べてやや多いうえ、食物繊維・ビタミンB群・鉄分・マグネシウムも豊富です。
とくにロイシンなどの分岐鎖アミノ酸(BCAA)は筋タンパク質合成を促進するため、フレイル予防に適しています。また、低GI食品のため血糖値の急上昇を抑え、糖尿病リスクのある高齢者にもおすすめです。
チーズはパンとの相性が抜群で、100gあたり約22〜28gものタンパク質を含む優秀な食材です。チーズパンなら1個で約8〜12gのタンパク質が摂れます。
さらに、チーズに含まれるカルシウムは骨粗しょう症の予防にも役立ちます。フレイルと骨折リスクは密接に関連しているため、一石二鳥の選択肢といえるでしょう。
大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどタンパク質が豊富で、100gあたり約33gのタンパク質を含みます。きな粉パンや豆乳で仕込んだパンなら、手軽に植物性タンパク質を摂取できます。
大豆に含まれるイソフラボンは、骨密度の維持にも寄与する可能性が報告されています。動物性タンパク質と組み合わせることで、アミノ酸バランスがより整います。
くるみは100gあたり約15gのタンパク質を含み、オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)も豊富です。慢性的な炎症はフレイルを悪化させる要因の一つであり、オメガ3脂肪酸の抗炎症作用が注目されています。
くるみパンは噛みごたえがあるため、咀嚼力の維持にもつながります。口腔機能の低下はオーラルフレイルと呼ばれ、全身のフレイルの入り口とされています。
胚芽パンは小麦の胚芽部分を残して製パンしたもので、100gあたり約9〜10gのタンパク質に加え、ビタミンE・亜鉛・鉄分が豊富です。
ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、細胞の老化を抑制する働きがあります。亜鉛は味覚の維持や免疫機能に不可欠なミネラルで、高齢者に不足しがちな栄養素です。
パン単体では1食分のタンパク質には足りません。そこで、卵(1個あたり約7g)・ハム(1枚約3g)・ツナ缶(1缶約15g)をトッピングするだけで、簡単にタンパク質量を倍増できます。
厚生労働省の推奨量をもとに計算すると、朝食で約20gのタンパク質を摂ることが理想的です。全粒粉パン1枚(約5g)+卵1個+チーズ1枚で合計約17〜20gに達します。
パンと一緒に牛乳(200mlで約7g)やヨーグルト(100gで約4g)を摂ることで、タンパク質とカルシウムを同時に補給できます。
カルシウムはビタミンDと一緒に摂ると吸収率が高まります。天気の良い日に15分ほど日光浴をすることで、体内でビタミンDが合成されます。
噛む力が弱くなった方には、豆乳スープや鶏ガラスープにパンを浸す食べ方がおすすめです。パンが柔らかくなり食べやすいうえに、スープのタンパク質もプラスされます。
とくに豆乳ポタージュは植物性タンパク質が豊富で、消化にもやさしい一品です。パンスクの冷凍パンは解凍後にスープと合わせるだけで、栄養満点の朝食が完成します。
菓子パンや白い食パンだけに偏ると、糖質過多でタンパク質不足になりがちです。全粒粉やライ麦などの雑穀系パンを意識して選びましょう。
また、タンパク質は一度に大量に摂るより、3食に均等に分けて摂取するほうが筋タンパク質の合成効率が高いことが研究で示されています。朝食でパンからしっかりタンパク質を摂ることは、フレイル予防の重要な第一歩です。
なお、腎臓病をお持ちの方はタンパク質の摂取量に制限がある場合があります。かかりつけ医に相談のうえ、適切な量を守ってください。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、65歳以上で男性60g/日・女性50g/日が推奨されています。さらに、フレイル予防を意識する場合は体重1kgあたり1.0〜1.2gを目安にするとよいでしょう。
はい、摂れます。たとえば豆乳で仕込んだソフトパンや、チーズを練り込んだパンなら柔らかくてもタンパク質が豊富です。また、パンをスープに浸せば噛む力が弱い方でも安心して食べられます。
パンだけでは十分ではありません。タンパク質に加えて、適度な運動(ウォーキングやスクワット)、十分な睡眠、社会参加もフレイル予防には重要です。パンは栄養摂取の一部として活用しましょう。
冷凍してもタンパク質やビタミン・ミネラルの含有量はほとんど変わりません。パンスクの特許取得済み冷凍技術なら、焼きたての風味を保ったまま全国のパン屋さんのパンを楽しめます。
フレイル予防において、毎日の朝食でタンパク質をしっかり摂ることは非常に大切です。今回ご紹介した5つのパンを参考に、ぜひ明日の朝食から取り入れてみてください。
おすすめのパン5選まとめ:
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