木南晴夏×「マヨルカ」 ~伝統とトレンドを踏襲した、スペイン発のベーカリー~ 

東京

木南晴夏×「マヨルカ」 ~伝統とトレンドを踏襲した、スペイン発のベーカリー~ 

パンへの愛が止まらない、パン好き女優・木南晴夏さんが贈る「木南晴夏のパンのアレコレ」。今回木南さんが訪れたのは、二子玉川の商業施設「二子玉川ライズ」にある人気店「マヨルカ」です。

木南晴夏×「マヨルカ」

「マヨルカ」はスペイン発祥のベーカリー。1931 年、オーナーであるベルナルディーノ・モレーノとその妻マリア・ガルシアが、スペインの国民的行事であるクリスマスの宝くじで一等を当て、その資金でマドリードにパティスリーを出店。その際、スペイン・マヨルカ島の伝統的な菓子パンであるエンサイマーダを販売したことにちなんで、店名を「マヨルカ」と命名。スペインでは王室御用達のデリカテッセンとして、今もなおクオリティの高いパンを提供し続けているのだそう。

90 年以上もの歴史がある「マヨルカ」が日本に上陸したのは、2015 年の春。スペインの食文化を広めたいという株式会社ウェイブズの代表が、数多くのパティスリーのなかから「マヨルカ」に注目し、交渉の末、国外初店舗としてオープンを果たしました。上質なパンやケーキ、料理でワンランク上の日常を提供するというコンセプトは洗練された二子玉川の雰囲気とマッチし、多くの人々を魅了しています。

ブラック×レッドで統一されたシックな店内には、スペインならではの伝統的なパンをはじめ、日本でもなじみ深い食パンなど王道のものまでがズラリ。テイクアウトしたパンをその場で味わうことができるテラス席や、カフェ&レストランも併設されており、スペインの食文化を贅沢に堪能することができます。

木南晴夏×「マヨルカ」

今回お話を伺ったのは、創業時から現在まで8 年間、グランシェフを務める安類直宏さん。
「マヨルカ」の「バスクチーズケーキサンド」が大好きだという木南さんは、安類さんのお話に興味津々の様子。

木南さん(以下、木南)
「プライベートで二子玉川に来たときに、『おしゃれなお店だな~』と目に留まったのがマヨルカさんとの最初の出合いです。外観だけ見るとカフェのイメージが強く、こんなに本格的なパンが買えるとは思っていなかったです。ふらっと入ったときに並んでいた「バスクチーズケーキサンド」にひと目ぼれをして、食べたときの衝撃は今でも忘れられません! 以来ずっとリピートしている、大好きな1 品です」

安類さん(以下、安類)
「うれしいです!実はバスクチーズケーキサンドはマヨルカでいちばん人気の商品なんです」

木南 「バスクチーズケーキが丸ごとサンドされていて、ボリュームたっぷりなのにエアリーな口どけで何個でもいけちゃいそう!家で食べようと思って買っても、つい店先のテラスで完食してしまいます(笑)。作るうえで、何かこだわりはあるのでしょうか?」

木南晴夏×「マヨルカ」

安類 「バスクチーズケーキの 丸ごと感を楽しんでいただくために、食パンの厚さと一緒に挟む生クリームの量にこだわっています。バスクチーズケーキ自体にボリュームがあるので、食パンは極薄にし、生クリームも主張しすぎないベストな量を追求。何度も試行錯誤し、今のバランスに辿り着きました。また、スペイン産のはちみつを使用した食パンはしっとりとした食感が特徴で、チーズケーキとの相性も最高なんです」

木南晴夏×「マヨルカ」

木南 「バスクチーズケーキサンドはいつから販売されているのでしょうか?」

安類 「3 年程前です。ですが、当時は全く売れなくて。...1 日4 個売れればいいかな、という状態で、会社にも反対されていたんです」

木南 「そうなんですね、びっくりしました!そこからどうやって人気が出たのですか?」

安類 「もう販売をやめようかなと悩んでいたところ、バスクチーズケーキ自体のブームの最中、SNS をきっかけに火がつきました。味ももちろんですが、ケーキをひと切れそのまま挟んだ、大胆でインパクトのある見た目もヒットした大きな理由だと思います。今では1日100 個くらい売れる、うちの看板商品です」

木南晴夏×「マヨルカ」

木南 「バスクチーズケーキサンドはフレーバーもいろいろありますよね」

安類 「『キナミのパン宅配便』にも入っているラズベリー×生クリームが定番で、そのほかシーズンごとに新フレーバーを開発しています。今年の夏は「塩バターキャラメル」を発売。ビターな焦がし具合の塩バターキャラメルとマイルドな甘さのキャラメル生クリームを組み合わせた、ほろ苦さと甘じょっぱさが絶妙な逸品です」

木南 「おいしそう~!ちなみに過去に人気だったフレーバーは、次の年もリピートされることはあるのでしょうか?」

安類 「好評のフレーバーは基本的に販売期間を延ばし、次の年も発売することが多いです。特にピスタチオは毎年大人気で、冬の定番になりつつあります」

木南 「私もピスタチオ大好きです!ピスタチオのまろやかなコクといちごの酸味がマッチしていて最高でした。ちなみに私が『こんなのあったらいいな』と思っているのは桃です。みずみずしい桃にどんなクリームを組み合わせるのかな~と、勝手に想像しています(笑)」

安類 「マンゴーやメロンは作ったことがあるのですが桃はまだなので、ぜひトライしてみようかと思います」

「キナミのパン宅配便」BOXにはバスクチーズケーキサンドのほか、創業のきっかけとなったエンサイマーダをはじめとするスペイン伝統のパン、食パンやクロワッサンといったメジャーなパンもセットされ、ボリュームもたっぷりです。

木南晴夏×「マヨルカ」

木南 「エンサイマーダもお気に入りのひとつ。最初は聞いたことがない名前だし、どんなパンなんだろうとワクワクしながら食べたのですが、クロワッサンのようなサクッとした食感のあと、じゅわっとにじみ出てくる油分がたまらないんです。ラードを使用しているんですよね?」

木南晴夏×「マヨルカ」



安類 「エンサイマーダはスペイン語で豚の脂という意味。本場マヨルカ島の空港には直径30cm以上にもなるビックサイズのエンサイマーダがたくさん積まれていて、持ち帰ってみんなで2~3日かけて食べるという文化があります」

木南 「エンサイマーダもフレーバーがいろいろありますよね。ちなみにBOXでは、ベルギー産のチョコがかかったエンサイマーダをセット。おやつにもぴったりです」

安類 「BOX にはエンサイマーダのほかにも、『パタタ』(コーン入りのパン)や『トリハ』などスペイン発祥のパンが充実しています」

木南 「トリハも大好きです!スペイン版フレンチトーストと言われていますが、普通のフレンチトーストと何が違うんですか?」

安類 「普通のフレンチトーストはアパレイユ(卵や牛乳を合わせた液体)のなかに卵が入っているのですが、トリハには入っておらず、最後に卵を塗って焼きあげるのが特徴。アパレイユに卵が入ってない分、牛乳と砂糖が食パンに染み込みやすく、外はサクサク、中はジューシーな食感に仕上がるんです」

木南晴夏×「マヨルカ」

木南 「スペインの伝統を守りつつ、常に新しいものにチャレンジしているマヨルカさんの姿勢にはいつも感心させられています。先日、新開発のパエリアサンドイッチを試食させていただく機会があったのですが、パンにお米を合わせるという斬新さにびっくり!でもすごくマッチしていて感動しました」

安類 「最初は伝統を守ることを大切にしていましたが、途中から破壊と創造を繰り返し、ここ3~4 年でガラリと変わってきました。これからもどんどん新たな試みをしていく予定なので、楽しみにしていてください!」

木南さんも絶賛のバスクチーズケーキサンドをはじめ、スペインならではのパンをぜひ「キナミのパン宅配便」でご賞味ください。

Shop Data
「Mallorca(マヨルカ)」
●東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C. テラスマーケット2F
●03-6432-7220
●営業時間:物販 9:00~20:00/カフェ・レストラン 9:00~22:00(21:00 L.O.)
●定休日:元日

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