窓いっぱいに青空を映す白い建物。中に入ると木の香りと温もりに包まれ、壁には小麦の穂と畑の写真。棚には食パンが並び、カウンターにはクロワッサンやバゲット、デニッシュが整然と並んでいます。
黒板に書かれた「おすすめ」の文字や、スタッフの自然な笑顔からは、この店がただの販売の場ではなく「物語を届ける場所」であることが伝わってきます。
ここで焼かれるパンには、畑で育つ「ゆめかおり」という小麦や、のびのびと育った鶏の卵、水牛のミルクからつくるチーズが使われています。
さらにパンを焼いたあとの排水が植物を育て、浄化された水が池へと流れ込む――そんな循環まで日常の一部に取り込まれているのです。冬には小麦を踏みつけて根を強くする「麦踏み」まで実践されていて、効率ではなく自然と共に歩む姿勢がそこかしこに息づいていました。
都会では分断されがちな「生産」と「消費」が、この小さなパン屋ではひとつに重なっています。だからこそ、ひと口頬張るクロワッサンは羽のように軽やかで、噛みしめるバゲットからは小麦の甘みがじんわり広がる。食パンを家に持ち帰れば、いつもの食卓が少しだけ豊かになる。
パンを食べることが、未来の暮らしを選ぶことにつながる――。
都会を離れ、自然の中でパンを味わうこの時間は、自分の暮らし方を映し出す大切なひとときになりました。
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