東京練馬の隠れた名店「富士食品工場直売のパン屋さん」—

白子川のほとりに息づくパン屋さん

練馬区の白子川沿いを歩くと、静かな住宅街の中にひっそりと佇む小さな富士食品工場直売パン屋さん。このお店は、地元の人々に長年愛され続けている工場直売のパン屋さんで、添加物を控えた安心・安全なパン作りを大切にしている。

川沿いの遊歩道を進むと、歴史を感じる橋のたもとに詩が刻まれている。「くつが鳴る」—かつての子どもたちの遊び場だった白子川の思い出が綴られた詩です。そんな趣のある街並みに寄り添うように、このパン屋さんは、穏やかな光を放ちながら街の一部として優しく溶け込んでいる感じがする。

店先には手描きのポップが並び、どれも温かみのあるイラストと共に商品の魅力を伝えている。「ココアメロンパン」「おからのこしあんパン」「大辛口カレーパン」など、個性的なパンが目を引く。店内に入ると、棚いっぱいに並ぶパンたちが目に飛び込んでくる。

特に人気なのが「生食パン」シリーズ。しっとり柔らかく、ほんのり甘みのある味わいが特徴だ。さらに、地元のイベントや季節に合わせた限定商品も販売されており、この日は「木兆まつり」という特別なクリームパンが並んでいた。

このパン屋が愛される理由のひとつは、地元に根付いた温かい接客と、どこか懐かしさを感じる雰囲気だ。通りがかったお年寄りや、学校帰りの子どもたちがふらっと立ち寄り、気軽にパンを選ぶ姿が見られる。白子川のせせらぎを感じながら、ふと懐かしい気持ちになる、そんな場所がこの「富士食品工場直売のパン屋さん」

白子川沿いを歩いた後、ベンチに座ってパンを頬張るのもおすすめ。のんびりと流れる川の音を聞きながら、手作りの味わいを楽しむ—それはまるで、昭和の時代にタイムスリップしたような心温まるひととき。

都会の喧騒から少し離れたこの場所で、素朴ながらも丁寧に作られたパンを味わってみてはいかがだろうか。

取材の最後に、スタッフ全員でパンを味わった。ふわふわの食感と優しい甘みが広がり、自然と笑顔がこぼれるひとときだった。

「やっぱり焼き立てのパンは最高ですね！」と、みんなで感想を語り合う。この温かい味を、ぜひ皆さんにも味わってほしい。

【SHOP】
「富士食品」
住所：東京都板橋区成増2-35-10

成増駅から徒歩約10分
公式サイトはこちら

東京富士食品

〒175-0094　東京都板橋区成増2-35-10

1月31日